そんな事実は一切ないと思うので、激しく首を振る。 そ、それより…和君に、聞こえちゃう…! やましいことは何もないけれど、そういう類の話して、誤解されたらどうしよう…。 …ていうより、誤解ってなんの誤解? 自問自答しながら、片目でちらりと和君の顔を見る。 視界に入った和君は、完全に興味が無さそうな表情で、付け加え大きな欠伸を一つ。 …私のことなんて…興味、ないよね。 わかっていたのに、酷く落ち込む自分がいた。