ペラペラと話す北口…先輩?の言葉が、良く耳に入らない。
だって…
目の前に、和君がいるんだもん。
良く見ると、和君の他にもう一人男の人がいて、どこかで見覚えがある気がする。
そう思ったと同時に、思い出した。
…和君の代わりに、在校生代表してた人…。
この人が副会長さんなんだ…。
瀧川先輩と言われる人は、ニコニコ人の良さそうな顔で微笑みながら、私の方に近づいてくる。
目の前まで来ると、顔を覗き込むように見つめられた。
「うわっ、ほんと美人だね」
…!?
突然そんなことを言われ、当たり前に慌てる私。
な、何この人…か、軽い…!