振り返るより先に瞳ちゃんを見れば、声をかけた主を見つめるその頰がほんのり赤く染まっている。
も、もしかして…瞳ちゃんの好きな人!
期待を胸に、声の聞こえた方へ視線をやった。
ーーーーーえ?
「お前もう学校終わったの?」
「う、うん…涼介(りょうすけ)も?」
「おう。俺らも今から帰るとこ」
涼介さんと呼ばれる人が瞳ちゃんに駆け寄ってきて、楽しそうに話す二人。
でも、私は彼の隣にいた人から目を背けられないでいた。
和、くん…。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…