「転移してきたってことは、父さんたちはお前がこっちに来ることを了承したんだよな?」

「もちろんです。そうでなければこちらには来れませんもの」

 シャルロッテはにっこりと微笑むと、シンに意味深な視線を向けた。

「ねぇシン。わたくし、強くなったでしょう? 幼い頃、貴方とリィは、他の誰よりも強いと天狗になっていたわたくしの鼻をへし折ってくれましたね。わたくしは感謝しておりますの。井の中の蛙となっていたわたくしを諌めてくださった貴方がたを」

「あ、そう……」

 そういえばミルトゥワに来たばかりの頃、やけに元気な皇女に絡まれて拳骨をくれてやった記憶があるな、とシンはのんびり思い出した。

「その時に決意しましたの。わたくしは、貴方の心臓を撃ち抜いて見せるのだと」

 シャルロッテはそう言って頬を染めた。そしてソファに座っていたシンの隣に座り、そっと寄り添いながら彼の顔を覗き込んだ。

「心臓撃ち抜かれたら死ぬだろ。恐ろしいこと言うヤツだなお前」

 ちょっと迷惑そうにしながら答えるシンに、シャルロッテは紅い唇を尖らす。「もう」と拗ねた顔で、ふっくらふわふわの胸をシンの腕に押し付けた。

 彼女はシンとリィのひとつ年下。

 なのにどういうわけか、物凄く発育が良かった。

 身長も2人より高く、出るところは出て引っ込むところはきゅっと引き締まっている、セクシーダイナマイツボディの持ち主だった。さすが皇后ローズマリーの娘である。

「シン……そういう意味じゃない……」

 シンの腕に押し付けられるセクシーダイナマイツに視線をやりつつ、リィが声をかけた。まあ、『心臓を撃ち抜く』と言いながら、本当に撃ち抜きに行くシャルロッテにも呆れ気味であるが。