深夜の居酒屋バイト

終わりのはいつも真っ暗な時間帯だった。


『お疲れさまでしたー』


買ったばかりの白いフレンチ丈のスカートと白パンプス。


静かな街で私の足音だけが響いていた。


『早く帰ろう…』


秋を感じさせる肌寒さと

コツコツと響く足音がなんだか不気味に感じて

わざと早歩きになる。


マンションの近くにある公園に差し掛かった時、

ベンチに座る若い男を見つけた。


『なに…してるんですか?』


普段なら無視して通り過ぎた。

けど何故か人を惹きつけるようなその雰囲気に思わず声をかけた。


「人を 、 殺した。」