でも……許せなかった。

私の幸せを勝手に決め付けるこの人が。

そしたら止まらなかったんだよ……

「私の幸せを……勝手に決めないで」

そう言って式場を抜け出した。

「涼!」

私を呼び止めるお母さんの
声が聞こえたけど聞こえないふりをして
そのまま走り続けた。