たま美さんの掛け声とともに、楽しいごはんが始まった。

と、思ってたのは私だけで…。


たま美さんとたまちゃんは

呼吸する間もなく、黙々と食べ続けてる。



「美味しい～！！この唐揚げ！…何であたし上手く出来ないんだろう」


「やばっ…ハンバーグ超美味しい。エビフライのタルタルソースも最高」



２人とも、同じように口元汚してる…。

母性本能をくすぐられるって、こういうことを言うのかな。



『まだあるから、落ち着いて食べてね？』


「さくらちゃんっ、おかわりっ！」


「さくら、あたしも」


『はい』




あの頃も、私が遊びに来たときは、私がごはんを作って。

こうやって、みんなで食卓を囲んで…。



「ああ！ちょっとぉー、たま子それあたしのエビフライよ！！」


「よそ見してるからじゃん」


「ひっどーい！！さくらちゃ～ん」


『ふふっ。大丈夫です。まだまだたくさんありますからね』