「さすがさくらちゃんねー。たま子を扱わせたら右に出るものはいないっ!」
「お母さんうるさい」
『…あははっ』
あぁこの感じ、懐かしいなぁ…。
嬉しくて、またうるっときそうになるのをこらえた。
『…っ…あとはっ』
ハンバーグのタネは出来た。
エビフライと唐揚げの準備もOK。
あとはプリンの液を作って、冷蔵庫で冷やしておくだけ。
『あ…サラダも作ろうかなぁ』
「ピーマンと人参は入れないでよっ」
私の独り言に、リビングからたまちゃんの声が飛んできた。
お子様舌のたまちゃん。
好きなものも嫌いなものも、典型的すぎる…
そこがまたかわいいんだけどね。