「お母さん、さくらのこと大好きだからさ」 『…うん、私もたま美さん大好きだよ』 「ありがと」 『うん』 私は、セミロングの髪の毛を両サイドで緩く結んだ。 毛先だけゆるやかなウエーブのかかった髪の毛は、お母さん譲り。 パーマだと勘違いされるくらい自然なカールで、私も気に入っていた。 『よし…』 後ろを振り向くと、すでに着替え終わったたまちゃんが 腰まである長い髪の毛を後ろで1つにまとめていた。