『……あ、うん…勉強も頑張ろうね』


「あぁ…忘れてた」


『もうっ』



忘れようと思うのに

ふとした拍子に、今みたいに、思い出がよぎる。



その思いこそが

私が今一歩前に進みきれない大きな原因だということは

わかっているのに。



だめだなぁ…全然…だめ。




私は無理やり気持ちを切り替えて、苦戦するたまちゃんの勉強をみた。