お子様舌なのは、龍平さんも同じだった。

だから、このメニューはは龍平さんの大好物でもある…。



『…ご飯、少なめでいいですよね?』



「お、さすが…ってか、覚えててくれたんだ?」


『…ぁ…はい』




龍平さんはビールを飲むから、昔からご飯は少なめだった。

今も…変わってなかったみたい。





「そっか……嬉しいわ」


『……いえ、そんな』




そんなこと、言わないで…。



普段はつり目なのに

今みたいに、ニッと笑うと目が垂れて…

一気に顔が優しくなる。








私は、その顔が――大好きだった。