駅を出て学校までは約15分

いつもはここに月唯と颯が俺を待ってるか俺が歩いてたら勝手に合流してくる



で、今日は前者

俺の隣にいる美音に気づいたのか
明るくなっていく颯の表情







なんかムカつく









とか思いながら階段を下りきる前

「龍喜には、みーって呼んで欲しい」



美音が爆弾を落とした

「…みー?」


少し微笑んで頷いた

「私の親しい人とか大切な人とか私のことみんな美音って呼ぶの」


…だろうな
じゃなかったらなんて呼ぶんだよ

ひょっとして偽名か?



「だから、そうじゃなくて私のこと知って欲しい人だから。龍喜は

だからね、みーがいい」



わかって言っているのか

それとも天然か

そんなのどっちにしろ俺の心が掻き乱されていることなんて

みーは知る由もないだろう