「いいよ…?好きだから、都合よく隣に置いてもらえるなら。今はそれで。」


「本当、イライラするよ。とことん馬鹿だね。今からお前どうなるかわかってんじゃないの?」


私の服に手をかけて、ボタンを一つずつ外そうとする。その下は下着で、上二つを外されたところで止められているから少しだけ露わになっていた。



「な?わかるだろうよ。」




「天音さん、いいよ。都合いい女でいいよ。だけど、だけどね。もう、無理しなくていいんだよ。都合よくてごめんね。」


勢いよく目を見開く彼を見て微笑んで、どうしようもなく愛しくて頭を撫でた。彼は、本当に頭が悪いねと言ったあと、なだれ込むように私にキスをして、私に痕を付けて、そして、私を抱いた。




一線を、超えてから今も、
その前もずっと、天音さんは泣きそうな顔をする。



抱かれたのは、3ヶ月経った今、後にも先にもこの時だけだった。





あーちゃんは、私を抱いたあと、
私を見て一瞬苦い顔をしてそっぽ向き、滅多に吸わないタバコに火をつけた。


私はわざと、反対に身体を向ける。