『そんなに不安なら、告ればいいじゃんよ…』

『それができたら…こんなに悩まねぇよ…』

弱いなぁ…俺。情けない。

けど俺は、本当に絢音を好きなんだよ。

俺のものにしたい。

俺だけのものに…

俺は深くため息をつく。

『…オレが思うに』

そう言ってケンは、ニコッと笑った。

『…絢音っちも、蒼のこと好きだと思うけどなぁ?』

そう言ってケンは、俺の肩を優しく叩く。

『…絶対にないな。絢音は、俺のこと…ただの幼なじみとしか思ってねぇよ…』

『そうかな…?』

『…そうなんだよ』

安全に幼なじみ以上でも、幼なじみ以外でもない。

幼なじみとしか思ってない。

『それにこれから、もっと距離が近くなる。余計に言えなくなんだよ…』

『…あっ!今日から蒼って…』

『…そーなんだよ』

俺とケンは、顔を見合わせた。

『頑張れよっ!蒼っ』


そう…俺は今日から・・・ーー