「あ、ああ!そうだった!これをつけて……

よし!これで聞こえる?」


とてもよく通る声。


「あぁ、聞こえる。君が僕を直してくれたのかい?」


彼は言う。


「良かった!そう、私があなたを直したの。ひどかったのよー、あっちも壊れてるこっちも壊れてる。ほんっとボロボロだったんだから!おかげで3日間まともに寝れてないのよ!」


顔いっぱいの笑顔で彼女は言った。


「直してくれてありがとう。…君は技師か何かかい?」


「まぁそんなところかな。田舎でぼちぼちやってるしがない技師だけどね。でも腕は確かよ!地元の人からの評判はいいんだから!」


「そう。…ねぇここはどこかわかる?確か僕戦場にいたはずなんだけど」