「命令受諾。100276号、ただちに命令を遂行します」
ようやく動いたかと思えば彼はそう言い、こちらに向かってきた。
「ど、どうしたの…?早く逃げよう?」
「ターゲット発見。掃討にかかります」
ジリジリと彼が近づいてくる。
いくら声をかけても彼は答えてはくれなかった。
ーーそれはもう『彼』ではなく『スクトゥム』であることを彼女は悟った。
どんな命令を受けたのかはわからない。
ただ彼は彼女を敵とみなしているのは明白であった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…