「あ、花畑!」
そんなことを考えていた彼をよそに、さっきまで横になっていた彼女はガバッと起き上がり走っていった。
彼は彼女を追いかけた。
ーそこには色とりどりの美しい花が咲き乱れていた。
彼女はその花畑の中で花を愛でている。とても優しい笑顔で。
「そういえば、あなたが来てからそろそろ2か月だけど何か欲しいものとかない?」
突然彼女からそんなことを聞かれた。
「なんでそんなことを聞くんだい?」
「ただの気まぐれ!あなたにはいつも手伝ってもらってるしね。欲しいものある?」
ーー欲しいものなんて…。
だいたい僕はロボットだ。でも、もし、もし叶うのならー