気付いてからは、ううん、きっと気付く前から。 彼を目で追って、目が合いそうになると私からそらす。 少し待ってから、また目で追う。 そんな毎日だった。 でもやっぱり認めたくなくて、偶然目が合っても、別に気にしていないかのように私からそらす。 クラスメートと目が合った、ただそれだけだと自分に言い聞かせる。 今にも溢れてしまいそうな想いを必死に抑えて日々を過ごした。