よし!!材料も揃えたし、始めますか。




そう。明日のクリスマスに備えて、ケーキを作ってます。




実は私…ケーキの手作りは初めてなんだよね…




この時間から考えると…失敗はできないな。




すっごい本を見て、自分なりのアレンジもしつつ…頑張りました!!




全ては智希の為に…




初めてにしては、なかなかの出来かな。




智希…喜んでくれるかな?




そう思っていると、携帯が鳴った。




『メリークリスマス☆彩音、愛してるよ』




短いメールだったけど…すっごく気持ちが伝わってくる。




朝、智希の顔を見たら、きっと抱きしめてしまうだろうな…。




そんな事を考えながら、眠った私は、きっと幸せな夢を見てたはず。




残念ながら覚えてない…。




何で夢って忘れちゃうんだろう…。




忘れたい夢は忘れられないのに…。




遅くに寝たはずなのに、こんなに早くに目が覚めちゃって…。




時計を見ると、まだ6時半。




どうしよう…。髪でも巻いてようかな。




そうこうしてる内に、いい時間になってきた。




短めのスカートにロングコートを羽織って、ブーツで決めた。




中は、コートを脱いでも寒くないような服。




ただ…ちょっと胸元が寒いかも?




大人でもなく、子供でもないオシャレ。




本当は…智希に合わせて、大人っぽくしたいんだけど…




『背伸びはするな。そのままの彩音がいい』




って智希が言うから…