（コンッコンッ）

また誰か入ってきた

｢はーい｣


｢由美ーごめんなさい。私由美と喧嘩したかったわけじゃないの。ただ、早く気づいてあげられなかった自分に嫌気がさして。｣



｢有梨沙がわるいわけじゃないよ？私が自己管理できなかっただけ。だから有梨沙は心配しないで？｣


そういうと、有梨沙は不満そうにした。



｢眞一郎さんは？｣



｢離婚したよ。もう別れちゃった。｣



｢ちゃんと話し合って決めたの？あんたはそれでいいの？｣



｢やだよ。でも、さ、眞一郎さんの幸せを願いたいの。死ぬまで邪魔して迷惑かけたくないの。｣


｢そんな……｣



｢有梨沙、有梨沙も私のことはもう忘れて？私をいなかったことにして？もうここには来ちゃダメだよ。｣



｢やだ。いくら由美が言ったことでもそんなのやだ。わたしのことは私が決める｣



｢有梨沙ほんとに忘れて。私が有梨沙の記憶に残って有梨沙を苦しめたくないの！｣