でも、私にそうする権利はない。


「もう、あの頃には戻れない。」


私は冷たく言い放って立ち上がった。


「今日はいろいろありがと。でも、もう学校では必要以上に関わらないで。」


ごめん・・・私にはこうするしかないの。

亮ちゃんを守るため、とか言いながら、自分を守ることしか考えられない私なんて
最低だよね。


立ち去ろうとすると、右腕を掴んで引き留められた。