もう一度はぁ~、と大きく息を吐いてこっちを向いて少しはにかんだ。


ドキッ


私今、ドキッって・・・。


もう好きじゃないはずなのに。


カッコいいなんて思っちゃったよ。



私達は、再びベンチに座った。


すると、佐伯君が口を開いた。


「俺の家、引っ越す前と一緒なんだ。」


そうなんだ、私の家の近所か。