『なぁ木実ってさ、アナウンスの子と仲良い?』


隆雅からこんな質問が届いたのは7月の下旬、全国大会まで1週間という所だった。


あの後、隆雅とはLINEで話が続き、名前で呼び合う仲になった。


「普通に話せる子はいるけど…
どうしたの、急に?」


『…… 好きな子いるの。アナウンスに。』