「…一人称、"私"じゃちょっと…」


 あ…


 そうか、そういうところもこれから気にしていかなきゃいけないのか。ロングだった髪の毛を短く切ったら、それで終いだと思っていた。


「幸か不幸か胸はないから、体型的な面では女だって気付かれることはないと思うけどさ」

「マジで黙って。」

「はい、すみません」


 …ったく、ほんとデリカシーがないというか、オブラートに包めないというか。