「もし、めちゃめちゃイケメンだったんだとしたら、多分二年の佐伯先輩かな? エスカレーターで上がってきた奴で知らない人間はいねーよ」

「…ふーん。」


 佐伯…、その人なのかな…。


「でも佐伯先輩は別に不良ってわけじゃねーかな。ちょっと不真面目で、サボり魔且つ遅刻魔みたいだけど」


 遅刻魔…、じゃあやっぱその人なのかも…。


「あと、無駄にキラキラしてる」

「……。」


 無駄に…、ね。ちょっと笑ってしまいそうになった。

 確かに無駄に放ってたよなぁ…、あの光。



 ってことはやっぱり、その佐伯って人で間違いなさそう。