「食後は珈琲、紅茶どちらに?」


「珈琲を」

気持ちいいくらいキッパリ、即答した和泉。


「珈琲、紅茶はおかわり自由ですので、ご遠慮なくお申しつけくださいませ」

店員が一礼して、メニューを下げる。


「結城さんはランチ、いつも此処で?」


――いや、昼は殆ど青汁1杯だな


「えっ!? 青汁ですか」

和泉が目を丸くし、さらに顔をしかめる。


「青汁って、苦くないんですか?」


――苦い? 緑茶とさほど変わらないが……試しに飲んでみるか?


俺はメモ帳を置き、鞄から青汁のスティックを取り出す。


「いつも持ち歩いてるんですか?」


――そうだ……爺くさいと言った奴もいたな


「爺……ひどい」


――便利だぞ。1日の野菜摂取量やピタミン類、食物繊維とか、これ1本でクリアできる


「そんなに凄いんですか?」


――まあな、お茶がわりにしている