「え…
本当に付き合ってくれるの？」
「うん…いいよ…。」
「本当に？…嬉しい…。」
嬉しいって…何で…？
「岸田さんって…
ちょっとズレてない？」
「え？そうかな…？
私はどんな形でも…
好きな人と付き合えるって
嬉しいと思うんだけど？」
「…俺は、好きな人が困ってるのとか
困らせるのとかしたくないけど…。」
そう言って岸田さんに冷たい視線を送る。
「…仲原くんは、正しいね…でもね
私…そんなの今はどうでもいい…
ただ…仲原くんの近くにいたいの…。」
岸田さんは、そう言って俺を見ていた。
そんな岸田さんを見ていると…
…すごく腹が立っているはずなのに
少しだけ岸田さんを近くに感じた。
「とにかく…
もう真凛に何かするのやめて。」
「わかってるから…
そんな怖い顔しないで…
それに私は何もしてない…。」
「じゃあ…誰だよ？」
「実はクラスの女子が真凛をずっと
煙たがってたの…。
真凛はいい子ぶってるって
女子から言われてたんだ…。
…確かに天然だから
ちょっとズレてる所があったけど…。
でも、本当の理由は…
いつも仲原くんの隣を
独り占めしてたから…。
真凛はすごく可愛いいから
仲原くんも多分好きなのかなって…
皆、思ってたし…
真凛も仲原くんの事を好きなら
仕方ないって思ってた…。
それなのに、真凛は渋谷くんと
付き合った。
だから女子から男好きって言われてる…。」
「それが…イジメられる理由？」
「うん…多分…ね。」
「それは誤解だから…
真凛だけが悪いんじゃない…。
真凛は、そうじゃない…。」
それが理由…。
それであんな事されて…
どんな理由であっても
あんな事をしていいことにはならない。
真凛がどんな気持ちでいたか…。
腹が立ってしょうがなかったが
今はグッと堪えて、平静を装った。
「真凛って…やっぱ可愛いもん。
それに加えて天然で…
周りの男子からいつも可愛いって
言われてるんだよね…。
それに雰囲気もフワフワしてて
声も高くて…だからかな…
クラスの女子は嫉妬してる子も多くて…
男子にだけモテる女子って
女子からはNGなんだよっ…。
でも、私と仲良くなってから
そんなに浮かなくなったんだ。
けど…
私とも色々あって、ギクシャクして…
丁度良かったんじゃないかな…？
何でもいいから真凛に嫌がらせ…
したいんだと思う…。」
岸田さんは俺が何も聞いていないのに
真凛の事を話し出した。
岸田さん自身は、真凛の事…
本当はどう思ってるんだろうか。
真凛とずっと一緒にいたはずなのに。
友達なんだよって…
嬉しそうに話していた真凛の顔が
浮かんできた。
真凛…苦しかったよな…。
今、俺までいなくなってしまったら…。
真凛…大丈夫か…？
でも…今はこれ以上酷くなる前に
真凛と距離を取るしかない…。
俺は、真凛を守る為にこれから沢山
嘘をつかなければならない。
「岸田さん…ちょっといい」
「え？」
「真凛に……
俺と付き合ってるって言ってくれる？」
真凛を俺からできるだけ遠ざけたい。
俺と一緒にいたら危険だ…。
「何？急に…どうして？いいの？」
「ダメ？…。
付き合いたいんだよね？
なら、いいよね？」
「いいけど…。」
そう言って岸田さんは
俺の顔を見上げた。
俺は、無言で部室のドアの方に
歩き出した。
「じゃあ、そういう事で…。」
「…うん…。」
バタン…！
俺は、嘘をつく…
これから何回も。
これで君を守れるかなんて…
わからないけど…。
本当に付き合ってくれるの？」
「うん…いいよ…。」
「本当に？…嬉しい…。」
嬉しいって…何で…？
「岸田さんって…
ちょっとズレてない？」
「え？そうかな…？
私はどんな形でも…
好きな人と付き合えるって
嬉しいと思うんだけど？」
「…俺は、好きな人が困ってるのとか
困らせるのとかしたくないけど…。」
そう言って岸田さんに冷たい視線を送る。
「…仲原くんは、正しいね…でもね
私…そんなの今はどうでもいい…
ただ…仲原くんの近くにいたいの…。」
岸田さんは、そう言って俺を見ていた。
そんな岸田さんを見ていると…
…すごく腹が立っているはずなのに
少しだけ岸田さんを近くに感じた。
「とにかく…
もう真凛に何かするのやめて。」
「わかってるから…
そんな怖い顔しないで…
それに私は何もしてない…。」
「じゃあ…誰だよ？」
「実はクラスの女子が真凛をずっと
煙たがってたの…。
真凛はいい子ぶってるって
女子から言われてたんだ…。
…確かに天然だから
ちょっとズレてる所があったけど…。
でも、本当の理由は…
いつも仲原くんの隣を
独り占めしてたから…。
真凛はすごく可愛いいから
仲原くんも多分好きなのかなって…
皆、思ってたし…
真凛も仲原くんの事を好きなら
仕方ないって思ってた…。
それなのに、真凛は渋谷くんと
付き合った。
だから女子から男好きって言われてる…。」
「それが…イジメられる理由？」
「うん…多分…ね。」
「それは誤解だから…
真凛だけが悪いんじゃない…。
真凛は、そうじゃない…。」
それが理由…。
それであんな事されて…
どんな理由であっても
あんな事をしていいことにはならない。
真凛がどんな気持ちでいたか…。
腹が立ってしょうがなかったが
今はグッと堪えて、平静を装った。
「真凛って…やっぱ可愛いもん。
それに加えて天然で…
周りの男子からいつも可愛いって
言われてるんだよね…。
それに雰囲気もフワフワしてて
声も高くて…だからかな…
クラスの女子は嫉妬してる子も多くて…
男子にだけモテる女子って
女子からはNGなんだよっ…。
でも、私と仲良くなってから
そんなに浮かなくなったんだ。
けど…
私とも色々あって、ギクシャクして…
丁度良かったんじゃないかな…？
何でもいいから真凛に嫌がらせ…
したいんだと思う…。」
岸田さんは俺が何も聞いていないのに
真凛の事を話し出した。
岸田さん自身は、真凛の事…
本当はどう思ってるんだろうか。
真凛とずっと一緒にいたはずなのに。
友達なんだよって…
嬉しそうに話していた真凛の顔が
浮かんできた。
真凛…苦しかったよな…。
今、俺までいなくなってしまったら…。
真凛…大丈夫か…？
でも…今はこれ以上酷くなる前に
真凛と距離を取るしかない…。
俺は、真凛を守る為にこれから沢山
嘘をつかなければならない。
「岸田さん…ちょっといい」
「え？」
「真凛に……
俺と付き合ってるって言ってくれる？」
真凛を俺からできるだけ遠ざけたい。
俺と一緒にいたら危険だ…。
「何？急に…どうして？いいの？」
「ダメ？…。
付き合いたいんだよね？
なら、いいよね？」
「いいけど…。」
そう言って岸田さんは
俺の顔を見上げた。
俺は、無言で部室のドアの方に
歩き出した。
「じゃあ、そういう事で…。」
「…うん…。」
バタン…！
俺は、嘘をつく…
これから何回も。
これで君を守れるかなんて…
わからないけど…。
