期末テスト7日前…

「泰詩~?」

「俺達も教室もどろーぜ?」

5時限目の体育が終わって着替え終わると

隆司と俺は教室へ歩き出した。

教室に着くとまだ誰も

教室に帰って来ていなかった。

ふと窓の方を見ると

窓際に並んでいるはずの

真凛の机がなくなっていた。

「あれ?真凛の机……。」

俺が不審に思っていると…

「あれ?

真凛ちゃんの机がないじゃん?」

俺の隣で隆司がボソッと呟いた…。

「だよな?」

そう言いながら辺りを探して

教室を見渡していると

「あっ!」

隆司の声に俺が振り向くと

掃除用具の入ったロッカーの前に

置かれた机を指差していた。

あれ…あの机って…

俺が見ていると隆司が歩いて

机の前に行った。

俺が急いで隆司の方に駆け寄ると

隆司は机の上の紙を剥がして丸めた。