私だけ、何もとりえがなく、合わせるのが精一杯だった。


いつも、いいとおもう!とか、かわいーね♡とか、心にもないことをいう私が怖かった。


みんなみたいにオシャレになってみようとしたし、マンガとか本とか好きな歌手とかもできるだけ合わせた。


でもそれが、間違いだったのかもしれない。


その時は、気づかなかったけど。。。


「ねえねえ、あんちゃん!あんちゃんって好きな人いるの?」

いきなりりおんから聞かれたからとっさに


「いるよ!」