私、齋藤杏里が泉川陸と会ったのは、小5のクラス替えだった。

  
最初はなじめなかったクラスで、一番最初に話しかけてくれたのは陸だった。


「ねえ。君何組の子?」


見たことない人に話しかけられてびびったが、その時は、まだ小さかったからか


「に、2組!わ、私、齋藤杏里っていうの!もし良かったら仲良くしてね?」


「おう!俺、泉川陸!よろしく。」


こんなふうに話しかけてくれてとてつもなく嬉しかった。