「大丈夫だって。麻理奈は気にしなくていい」


そう言って俺は、麻理奈の頭を撫でる。


「っでも…!五月、入院するんでしょ…?」


麻理奈の頭を撫でていた俺の手を握り、麻理奈は心配そうな顔をする。


「入院って言ったって、2、3ヶ月で退院するし、大丈夫だって」


麻理奈を安心させるよう、そう付け加えるものの、麻理奈は暗い表情のままだ。


「麻理奈……」


麻理奈の性格は良く分かっている。
だからこそ、コイツに心配はかけたくない。