本当に、仕事人間なんだから……。
生徒会長という仕事は、あたしの部長という仕事より何倍も大変なことはわかっているけど……。
あたしは持っていたミルクティーのカップを机に置いた。
それと同時に、ようやくパソコンから離れた凪くんが、こちらのソファに向かってきた。
そして、あたしの向かい側に座る。
「悪い、コーヒーもらえるか?」
「いいよ、ブラックだよね?」
「ああ」
そういうと、凪くんは少しだるそうに背もたれにもたれ掛かる。
そんな彼を横目に見ながら、凪くんの依頼のもと、あたしは給仕室へ向かった。
給仕室がある生徒会室ってすごいよね。
そして、これももはや日課となりつつある光景。
さっき、あたしだけ使ってるって言ってたけど、凪くんもあたしがいるときは、あたしがコーヒーを容れてるから、あたしの凪くん専用給仕室ってことかな。