やっぱり、おいしい。


 ミルクティーの甘さが、いつも癒しだ。


 一日の疲れを吹き飛ばしてくれる。


 カップに口をつけながら、ふと、生徒会長の席へと目を移した。


 肘をついたことで、サラリと淡い茶色の髪が揺れた。


 日光が当たることによって、淡い茶色があたしが今飲んでいるようなミルクティー色に見える。
  

 筋の通った鼻に、整った顔立ち。


 パソコンに注がれている視線は、力強い。


 真剣なその表情に、胸がキュン、と締め付けられた。


 凪くん、やっぱり、カッコイイなぁ……。



「──どうした?」



 ぼんやりしていると、突然凪くんと目があって、彼が口を開く。