そして屋上につくなり、二人ともどもしゃがみ込んだ。 横を見れば、美桜先輩は華奢な肩を大きく上下させ、呼吸を繰り返していた。 あ、やべ。 ムリさせちゃったか? しばらくして、呼吸が整うと、先輩は俺に背を向けたまま、黙り込んでしまう。 「美桜先輩?」 彼女の肩に手を置くと、微かに震えていることに気づいた。