どれだけ見ていたのだろうか。

娘がこちらを不思議そうに見ていた。


私の事を知らないのだろうか。


声をかけようにも言葉が出てこない。そのうち娘が
桜、綺麗ですね。
っと微笑んだ。


だから私はこの歌を娘に送った



『春の園 紅にほふ桃の花 下照る道に 出て立つをとめ』