「……っ…!!
同情すんなって言っただろ!!
俺は、てめぇらみたいなヤツが一番嫌いなんだ!!
生徒のことを想っているようで
ホントは面倒くさいと思ってやがる!!
教師をやっているヤツらは
全員、偽善者だ…っ!!」
柳瀬くんは、私が涙していたことに
同情したと思い込んで、顔を歪め怒鳴った
「…っ…
な、なんで…っ
俺の気持ちを弄びやがったんだよ…っ!
俺は真剣に、想ってたのに…っ
クソッ…
教師なんて、もう二度と信じねぇ…っ!
教師が言う言葉は、全て偽りだ…!!」
柳瀬くんは、悲しげな表情をしたあと
唇を噛み締めて、涙を流していた
私は子どものように泣いて震えている柳瀬くんを優しく抱きしめた
「大丈夫…
私は、嘘をつかない…っ!
柳瀬くんの気持ちをきちんと受け止めるよ…っ!
大丈夫だから…
もう一度、教師を…
あなたの担任を信じて…っ」
柳瀬くんを裏切るようなマネをした教師は、本当に最低だと思う…
生徒の気持ちを弄ぶなんて…
教師失格だ…っ!!