『柳瀬くんは家から一歩も出ない…
ましてや、学校に来れないほど精神が不安定な子なんですよ…っ!?
そ、それを…
鳴海先生が自分の生徒…
柳瀬くんを誘惑するなんて…
何を考えているのですか…っ!!』
「わ、私から誘ったわけじゃありません…っ!
ま…柳瀬くんから…」
『やっぱり…!!
柳瀬くんと関係を持ったということですね…!?』
「……っ…」
なんで…っ
なんで真冬は嘘なんてついたの…っ!
『鳴海先生…
このことは、おおごとにしたくありません…
鳴海先生…
退職してくれますね…?』
「……っ…!!」
私は初めて担任という役割を持ち…
必死に頑張ろうとしたのに…っ
どうして、こうなるの…っ!!
私はそのまま教師を辞めさせられ…
校長室から出た
『紫乃先生…っ』
校長室から出たとき、クラスのみんなが
私を心配そうな顔をして見てきた
「み、みんな…
ごめんね…私…っ」
みんなの先生として失格だよね…
ごめんね…こんな先生で…
『紫乃先生…』
クラスのみんなが私を抱きしめて
涙を流してくれていた
私は、後悔した…
自分の欲望に勝てず、私の大事な生徒たちを傷つけてしまったことに胸を痛めた
「み、みんな…っ
本当にごめんなさい…っ!!」
謝っても許されないと思う…
だけど、私はこんな良い子たちを裏切ってしまった…
ごめんなさい…っ!!