俺、広瀬 慶(ヒロセ ケイ)は当時28歳。
話を聞けばその日は妹の凜(リン)と二人で海へ行き、些細な事で口論となり逆上した凜が拗ねてまだ寒い海の中へ入って…
溺れて…
俺が助けようとしたけど、波が予想以上に荒れていてそのまま二人海の中へ。
俺の友人という二人にそう聞かされて、俺は納得した。
けれど実感は湧かない。
ただ
凜の涙だけが頭の中を支配していた。
あの顔を思い出すとギュッと胸を鷲掴みにされるみたいな感覚に陥って…
どうか笑顔をと…願わずには居られなかった。
凜…
俺がおまえの兄ちゃんなら
絶対おまえを幸せにしてやるから…
もう
涙は嬉しい時にしか流させないから…
凜…
.
話を聞けばその日は妹の凜(リン)と二人で海へ行き、些細な事で口論となり逆上した凜が拗ねてまだ寒い海の中へ入って…
溺れて…
俺が助けようとしたけど、波が予想以上に荒れていてそのまま二人海の中へ。
俺の友人という二人にそう聞かされて、俺は納得した。
けれど実感は湧かない。
ただ
凜の涙だけが頭の中を支配していた。
あの顔を思い出すとギュッと胸を鷲掴みにされるみたいな感覚に陥って…
どうか笑顔をと…願わずには居られなかった。
凜…
俺がおまえの兄ちゃんなら
絶対おまえを幸せにしてやるから…
もう
涙は嬉しい時にしか流させないから…
凜…
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