「すみません…
あなた…加藤さんは、いつ頃ここに…?」

「……たぶん、二十年前くらいです…////」

「そうですか…
すみません、お忙しいとこを…」

「い、いえ…////」


カーラさんは、頭を下げてお礼を言って
僕たちは、その場を離れた


どういうこと…?
二十年前…?


「だから言っただろ
ここは、20年後の世界なんだよ

てめぇは、今
未来に来てんだよ」


カーラさんは、元の不良に戻り
まだ混乱していた僕に言った


「ほ、ホントに…20年後なんですか!?」

「だから、そうだって言ってんだろ」


20年後…
20年後の未来…

ここは、20年後の世界なんだ…

で、でも…!


「どうして僕を20年後の世界に連れてきたんですか!?

僕はただ、藍に会って謝りたいって願っただけなのに…っ!」


僕は藍に会って謝りたいだけ…
なのに、なんで20年後の世界なんか…っ


「………お前、さっきの見て何も思わなかったのか…?」

「さ、さっき…?」


さっきって…
女の人が僕の部屋にいたこと…?


「なんで、てめぇは20年前に
あの部屋にいねぇんだよ?」

「……そ、それは…
引っ越したとか…?」


カーラさんは、僕にムカついたのか
頭をまたくしゃくしゃにして睨んできた


「あぁー、クソうぜぇ!!
ちょっとは考えろ!
頭を少しは使え!!

お前は二十年前…
てか、今のお前は引っ越す予定なんてあったのか!?

どっか別の街にでも出て暮らそうと思ってたのか!?あ”あ!?」

「い、いえ…
そんな予定は特にないです…」


怖いよぉ…っ!!
蛇に睨まれてるカエルみたいに今の僕なってるよぉ…っ!!