「……あぁ…めんどくせぇな…」

「あ、あの…カーラさん?」


僕の声に気づいたのか、カーラさんは
僕をチラッと見ると僕の腕を掴んで歩き出した


「…えっ…な、なに!?」

「女に会いてぇんだろ?
連れて行ってやる」


カーラさんは、僕の顔を見ず
ただ前だけ歩いて言ってきた


あ、藍に会える!?
ほ、ホントに!?


「ぐぇ…っ!!」


カーラさんは、急に動きを止め
僕はカーラさんの背中に顔をぶつけた


「き、急に止まらないでくださいよぉ」

「一つ言っておくぞ」


カーラさんは、僕の方を向き真剣な顔で
僕を見てきた


な、なに…?
なんでそんな顔してるの…?


「お前は、ホントはこの世界にいたらダメなヤツなんだ

だから、むやみやたらに
この世界を壊すな」

「……あの意味が分からないんですが…」


カーラさんの言っている意味が分からない…
何を言っているんだ…?


「チッ。分かれよ、クソが」

「す、すみません…っ!!」


カーラさんは、舌打ちして
僕を見下したような目で睨んでいた


こ、怖い…っ!
絶対にこの方、天使なんて嘘だ!

悪魔だよ…っ!
怖すぎだよ…っ!!