「藍が……
僕を忘れずにいてくれたことです…」


ダメダメな僕を忘れず…
愛してくれていた藍を…

僕はすごく感謝してるし…
すごく愛おしい…


藍が結婚して子どもがいたのには予想してたとはいえ、すごくショックだ

だけど、藍が幸せそうなのが何よりも嬉しい…


「僕は満足です
藍に会えて……よかったです…っ!」


本当に…
本当に、よかった…

藍に会えて…
藍が幸せそうで、本当によかった…っ


「僕はもう…
心残りなく成仏できます」


僕は天国に行くのだろうか…?
まず本当に天国ってあるのかな…?

あっ、カーラさんがいるんだから
天国はあるか…


「色々、ありがとうございました!」


僕はベンチから腰を上げ、カーラさんに頭を下げた


『…………お前は、まだ
俺との契約を果たしてないだろ…

ほら、行くぞ』

「えっ…!?か、カーラさん……!?」


カーラさんは、いきなり僕の腕を掴んで
急ぎ足で公園から出た


契約を果たしてない…?
あっ…

カーラさんとの契約は
藍に謝ることだった…

カーラさん、契約を果たさないと
掟…?とかに背いちゃうのかな…?


でも、僕はもう…
本当に満足した…

藍に会えて…
藍と話せて…


もう十分だ…