元ヤクザの親玉と外見不良娘
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藤 命都/著
- 作品番号
- 1252620
- 最終更新
- 2015/09/05
- 総文字数
- 1
- ページ数
- 1ページ
- ステータス
- 未完結
- PV数
- 10
- いいね数
- 0
「はぁ…っはぁ…っ!」
桜は数メートル先が見えないような大粒の雨が降る中、狭く冷たいコンクリートで囲まれた路地裏を、ボロボロの身体で何とか歩いていた。
何とか切り抜けないと。今日はいつもより数が多い、それにいつものモノと合わせて強そうな武器をいくつも携(たずさ)えてた。一つ目に目に見つけたのはスタンガン、二つ目はいつも通りのサバイバルナイフ。
ついさっきの事を冷静に整理していくうちに、雨に濡れて酷く肌に吸い付くセーラースカートに気付きそれと同時に雨が降っていたことにも気付く。水分を含んでふんわりと立っていた髪の毛も、触ってみると頭に降ってくる雨水が毛先まで来るのにそう時間はかからず、桜の腕を伝っていく。後ろを確認して誰もいない事と雨音の中に微かに聞こえそうな足跡が無いのを確認して、よろつく足を止め、すぐ隣の壁にもたれかかった。そして意識が朦朧として、首をうなだれ、ゆっくりと目を瞑った。
そこに、傘をさしている人影が現れたことも知らずに、桜は瞼を閉じたまま意識を失っていった。
桜は数メートル先が見えないような大粒の雨が降る中、狭く冷たいコンクリートで囲まれた路地裏を、ボロボロの身体で何とか歩いていた。
何とか切り抜けないと。今日はいつもより数が多い、それにいつものモノと合わせて強そうな武器をいくつも携(たずさ)えてた。一つ目に目に見つけたのはスタンガン、二つ目はいつも通りのサバイバルナイフ。
ついさっきの事を冷静に整理していくうちに、雨に濡れて酷く肌に吸い付くセーラースカートに気付きそれと同時に雨が降っていたことにも気付く。水分を含んでふんわりと立っていた髪の毛も、触ってみると頭に降ってくる雨水が毛先まで来るのにそう時間はかからず、桜の腕を伝っていく。後ろを確認して誰もいない事と雨音の中に微かに聞こえそうな足跡が無いのを確認して、よろつく足を止め、すぐ隣の壁にもたれかかった。そして意識が朦朧として、首をうなだれ、ゆっくりと目を瞑った。
そこに、傘をさしている人影が現れたことも知らずに、桜は瞼を閉じたまま意識を失っていった。
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