何度か一緒に勉強をして、わかったこと。

瑛星くん、なかなかいいやつだ。

そりゃそうだよね、なっちゃんのお友達だもんね。

そう思って、一歩踏み出す。

僕はてっきり彼に嫌われていると思っていたから、なんだかあまりすんなりいって正直びっくりした。

こうして、4人仲良くなった頃。

そろそろ運動会も近づいてきて、仕事が忙しくなってきた。

教室で加藤さんと仕事をしていると、

「古賀くんさぁ、夏海のこと、ほんと好きだよね。」

他人から見てわかるほどならしい。

これに気づかないなっちゃんもどうなのかと思うが。

「うん、好きだよ。」

彼女の目をまっすぐ見つめて答える。

嘘をついてもしょうがない。

「ふふ、同じね。」

ん?どういうこと?

「あたしも夏海のこと大好きってことよ。」

幼なじみが好きってのもベタな話よね。
と、どこか寂しそう。

「強敵だなぁ。」
そう言って笑い合う。

それにしても、なっちゃん遅いなぁ。

今日はこっちのクラスになっちゃん達が来るはずだった。

「ちょっと見てくる。」

そう言って席を立った。