「翔ちゃん...?」

「んー、だってさぁ、これからもこうして勉強会とかするわけだし、仲良くしたいじゃん。」

まぁ、確かにね。

それから、なんだか翔ちゃんと瑛星が仲良しになっていった。

勉強も、瑛星が翔ちゃんに教えてもらっている姿が珍しくなくなってきた。

そしてそんなころ、

雑用が早く終わったので、あたしと瑛星がAクラスへ行く。

声をかけようと教室を覗くと、なんだか楽しそうな2人。

やっぱりお似合いだなぁ。

そう思っていると、


「─....、好きだよ。」

「ふふ、同じね。」



え?



話の前半は聞き取れなかったが、翔ちゃんが、告白...?

春花って翔ちゃんのこと好きだったんだ。

どちらからも、そんなことは聞いたことがなかった。

あたしはその場から消えてしまいたくなって、駆け出した。