それから1週間、それぞれの提出期限がやってきて、その度にみんな目の下のクマが濃くなっていた。

瑛星はというと、毎回あたしのワークやらノートやらを借りていく。
クマなどない、綺麗な顔で。
ついでに、瑛星のワークやノートもきれいだが。

そして、遂にあの季節がやってきた。

運動会

あたしは、運動神経は悪くない。
どちらかといえばいいほうだ。

陸上部は出場できないので、わりと戦力になる。

が、しかし。

今年は体育委員。瑛星と共に。

まあ、案外楽しいかもだしね?

なんて、あまかった。



仕事その1。
雑用。

仕事その2。
雑用。

仕事その3...
雑用。

そんなこんなで雑用に耐えること一週間、ついに仕事らしい仕事が来た。

体育委員の委員会だ。

メモとペンケースを持って出陣だ。

瑛星は手ぶらだが。

すると、
「なっちゃん?」

聞き慣れた声がする。

「翔ちゃん!...と、春花ぁ!!」

これはこれは。

すごいメンツが揃ったもんだ。

「そっか、翔ちゃんと春花同じクラスだもんね。」

Aクラス、すなわち特進クラスの2人。
その中でもNo.1と2が揃うとなんだかもう、





お似合いだな。






誰もがそう思うだろう。