なぜそうなったのか聞くと、

「俺はまぁ、わかるだろ?んで、そこに誰かいるあれは誰だってなったわけよ。それが自分のクラスのやつだってことがわかって、
『んじゃ、夏海にもよろしく言っといてくれ』って感じで。わりぃな。」

つまり─

あんたのせいか!そうかそうか!!

ぷくぅっとほっぺを膨らまして、いかにも怒ってますアピールをしてみる。

そんなの瑛星に効かないことを忘れていた。

「ぶっ!!」

おもいっきり両頬を両手で押しやがった。

このやろう。

そのまま、顔を瑛星の方に回される。

「だから、ごめんって。な?」

な?じゃない!
可愛く言えば許されると思って...

しかし、整った顔。

ち、近い...
早く解放してもらわねば。

「わかったよ。」
まぁ、案外楽しいかもだしね?

よし、頑張ろうな。
そういったあたりで、駅へたどり着いた。