「好きだよ。」

「え!?」
こころの声、聞こえた!?

「そんなに驚かなくても...知ってんだろ、前から。」
ふっと笑ったが、すごく寂しそうな顔をする。

「...ごめん、わからない。」
翔ちゃんも、瑛星も、自分も。

「ん。わかってる。」
そう言って、ワークを閉じた。

「よし、終わったぞ!帰るか!」
立ち上がって、職員室へ向かう。

じゃ、置いてくるわ。
そう言って職員室に入るが、瑛星が少し遅い。
怒られてるのかな。
そう思うと、少し笑えた。

そんなことを考えていたら、瑛星がやってきた。
「なに?怒られてた?」
そう言ってふっと笑うと、

「ごめん、夏海...」

え?なになになに!?

「体育委員、頼まれた。」

別に瑛星がやるんだから、なんであたし謝られんの?

「一緒に頑張ろうな。」

「....えぇー!?!?!?」

うるさい。
そう一喝して、瑛星は靴を履き替える。

なんでそうなるのよー!?