「ぶぇぇぇくっしょい!
「……もーちょい、女子らしいくしゃみできないわけ?」
「無理、寒いもん」
ずぶ濡れになった真央はリュックに入って無事だった、煉のカーディガンを貸してもらっている
「俺もさみーよ」
焚き火をして服を乾かしている煉は上半身裸だ
腹が8つに割れている
「見事な腹だな」
「見るな金とるぞ、ブス」
何時間たっただろうか
絶対に皆心配してる
「ねえ、誰も来なかったらどうしよう」
「野宿じゃね?」
「だよね」
「……………………」
しばし重い沈黙
「あの時、死ねば良かったのかな…」
ボソッと真央が呟いた
「どーいうことだ?」
真央はハッとした顔になった
「なんでもない!ちょっと考え事」
「おい、何を隠してる?ちゃんと話せよ」
「……。」
真央は何かを覚悟したように話始めた