「返せよ!」


5000円札に向かってのびてきた手。


あたしは彼の腕をひねり、
身動きが出来ない状態にさせる。


「いってて!」


「え……」


痛がる1号くんと、
その状況に苦笑いするヤンキー2号くん。


「少年A確保!」


「ぷっははは!
さっきからキミ、1人で何ごっこしてんの?」


と、大笑いする2号くん。