……どうしようッ…。


相手は3人、しかもバットまで持っていて…


…おまけに、喧嘩慣れしている。


「茉実、ちょっとこれ借りるわ」


そう言って、柊季が持ったのは…
優花とおそろいで買った、あの木刀だ。


そして、柊季がヤンキーに向かって
手慣れたように、木刀を構えた。


「っ……」


そして、その構えと…踏み込み…。


……初心者じゃないことくらい、
あたしにだってわかったよ。


ッ……ただ者じゃない………


そんな柊季のオーラに
あたしは目をぱちくりとさせる。